外資系フォワーダーは星の数ほどありますが、最近は弱小フォワーダーは生き残れなくなってきています。この経済危機でますます
外資系フォワーダーは淘汰されるでしょう。外資系フォワーダーに就職や転職をお考えの方はいくつか気をつけなければならない
ことがあります。 まづフォワーダーだけではありませんが、外資はもし業績が悪くなるといつ撤退してしまうかわからない点です。
もちろん撤退する前には給与カットや人員削減をするでしょうが、結構簡単に撤退していった外資系フォワーダーがありました。
次にM&Aです。外資系フォワーダーで吸収、合併がさかんです。大手はDHLとダンザス、NYKとパナルピナ、西濃運輸と
シェンカーなど次々と合併が成立しています。問題は経営がよくなく吸収された側の外資系フォワーダーの社員です。やはりコスト
をカットし人員整理の対象となってしまう可能性があります。 それにより転職を余儀なくされた人も多くいるでしょう。
この経済危機でパナルピナは大幅な人員整理を行いました。日本のみならず世界各国で行われました。
また外資の特徴なのですが、やはり能力主義的な要素が強いところです。営業で入った場合等は新規の顧客を獲得できないような営業
はなかなか生き残りが難しいかもしれません。給与は年俸制度で年功序列はなく、能力主義を取り入れている外資系フォワーダーも
かなりあります。しかし、多くは日本の雇用体系もとりいれ、能力主義との間をとっているほうが多いと思われます。
最近の外資系フォワーダーの中には中国のし市場をメインにターゲットとしたフォワーダーもでてきています。外資ではないのですが
AITなどはそれです。
今日系フォワーダーが経済危機で大打撃をうけているので、雇用も縮小気味です。船会社や通関業者も多くは採用しないでしょう。
しかし一部の外資系フォワーダーはこの時期をチャンスとして、いい人材を集めてこれから攻勢をかけたいと考えてるいる
会社もあるようです。
外資系フォワーダーへの就職ですが、学歴はそれほど大きな要因ではないでしょう。SE等の専門職ならまた別ですが、事務職や
営業職なら学歴よりは資格のほうがウエイトが大きいかもしれません。英語の資格や、通関士の資格も直接関係なくても評価の対象となります。
一部の外資系フォワーダーも通関免許を取っています。ドイツ系のキューネ+ナーゲルなども独自の通関免許を各事業所でとり、
展開しています。